西岡、アキレス腱故障は「最高のケガだった」【一問一答】

 来季に向けての意気込みを語る西岡剛=球団事務所(撮影・持木克友)
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 阪神の西岡剛内野手(33)が8日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸9000万円から1500万減となる年俸7500万円でサイン。4年連続の減俸更改となったが、感謝を口にした。2018年シーズンに向けて「楽しみ」とし、定位置奪取を強く誓った。(金額は推定)

 【以下、一問一答】

 -サインは。

 「もちろんです」

 -年俸の増減は。

 「今年も契約していただいたことに、非常に感謝しています。ここ数年、ケガが続いていますので。その中で契約してもらって、来年またチャンスをいただける。本当に感謝しています」

 -球団からの言葉は。

 「アキレス腱が切れてから、僕自身もいろんなことを気付いた。本当はその前に気付いて、野球一筋でいかないといけないが。恥ずかしい話ですが、僕自身もケガしていろんなことに気付いて、やっと野球と向き合えるようになれた。そういう姿を球団の方も見てくれてたので。来年はその期待に応えられればいいかな、と思います」

 -大ケガをした昨年とは、また違う苦しさがあった。

 「いやいや今年は苦しくなかったですよ、僕は。アキレス腱が切れて、1軍の舞台に戻ることができたのは最高でしたし。特に来年ですね、2018年。今年は復帰に向けて甲子園のグラウンドに立つことだけ目標にしていたので。それをクリアできた。そういう部分ではしっかり時間をもらいましたので、最高なシーズンにしたいと思いますけど。楽しみにしていますね」

 -来季に向けて秋季キャンプも完走した。

 「監督、コーチにアピールしに行ったわけじゃない。ただ、野球ができるありがたみだったり、2回目の僕が…。僕の野球人生を振り返ってみると若い時に、レギュラーを獲りにいっているころが一番楽しかった。今の立場はそれに似ているいるので。スキがあるポジションは貪欲に狙っていきますし、その辺は若手と同じ気持ちでいてるので。それをもう一回、経験ができるのはね。本当はレギュラーなら経験してはいけないんですけど、今の自分が犯してきたこと。逆境をプラスに考えられるように頑張りたいと思います」

 -来季、狙うポジションは明確になっている。

 「明確にはなっていますけど、開幕してですよね。スタートっていうのは非常に難しいポジションになっていると思いますので。2月1日のキャンプから勝負が始まる。そこでスキがあるポジションですよね。そこは貪欲に狙っていくので。若手と同じ気持ちで、切磋琢磨(せっさたくま)してやっていきたい」

 -秋季キャンプを完走したことで、体の中で得た手応えとは。

 「第1、2クールくらいで、ちょっとしんどくなるやろうなと予想はしていたんですが。案外、もう明日野球ができないなって、疲れる日がなくて。その辺は体の中で体感できているので。回復力、筋力の強さだったり。ここ数年ケガしていますから、来年はやります、頑張りますという言葉はファンの皆さんも聞き飽きたでしょうし、自分自身もうんざりしている。そういう意味では、楽しみ。まだ野球ができている間に、いろんなことに気付けたのは、僕自身の中で非常にプラスですし。アキレス腱が切れたというのは、僕の中で最高のケガでした」

 -若手との激しいポジションに、これで勝つというのがあるか。

 「全てに勝つ気持ちで僕はいてます。若手の選手もそういう気持ちで戦わないと、チームは強くならないので。ケガしてリハビリに取り組んでから、食事、睡眠、全て野球のことを考えて生活しています。それが僕は32歳でアキレス腱切れたときに気付いたんですが、ありがたいことにまだユニホームを着ている時に気付けたので。今後の野球人生というのは、楽しくなるでしょうし。僕の姿を見て若い選手には、いまのうちにケガをしない体作りをしてほしい。同じ道を歩んで欲しくないなというのは正直、思っていますね」

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