秋山“七回の壁”破ってエースになる!球団トップ昇給率で契約更改 

 阪神の秋山拓巳投手(26)が6日、兵庫県西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸1100万円から、3000万増となる4100万円でサインした。273%アップで、現時点では今オフの球団トップとなる昇給率だ。8年目の大ブレークを経て、来季目標を180イニングに設定。七回の壁を破って、チームの13年ぶりリーグ優勝に貢献する。

 チームトップ級の評価は、来季に向けた責任を生んだ。273%アップは現時点で今オフ球団最高の昇給率。秋山は8年目の大ブレークを経て、9年目に明確な目標値を設定した。「180イニング」。2年連続で結果を残すために、高い壁を前にして2018年に挑む。

 「秋山がいなかったら…と言ってもらえたので。そこを一番評価してもらいました」

 2位躍進の立役者。球団から提示された金額以上に、必要とされた言葉がうれしかった。今季は開幕からローテ入りし、一度も離脱なく25試合に登板。チームトップの12勝(6敗)を挙げ、防御率2・99と安定した数字を残した。与四球率は0・90。規定投球回に達した投手の中で12球団トップの成績だった。

 順風だった1年。手応えを感じた一方で、先を見れば反省点が残る。口にしたのは「信頼」。数字にすれば投球回となる。「もっと、監督に信頼してもらいたい-と思っているので。一番は投球回数。180イニングを目標にしたい」。今季初めて規定投球回に達し、計159回1/3を投げた。だが、1試合平均は6・4回。“七回の壁”が立ちはだかる。

 「リリーフの負担軽減になるように。143分の1ですけど、積み重なって大きくなる。目標到達は7回以上が絶対条件。そのためにはもっと、直球の質を上げていかないと」

 今季、7回以上投げたのは10試合。八、九回に進むために秋季キャンプでは、下半身主導のフォーム改造に着手。16しかなかった与四球だが、制球力にも磨きをかける。被打率・262は規定投球回をクリアした投手の中で、ブキャナン(ヤクルト=・266)に次ぐリーグワースト2位。強い直球が全ての課題解決だと分析する。

 「ゾーンにいっているだけで、投げ分けられているわけではない。解決するには強い真っすぐですね」。ブレークを支えた宝刀にこだわって進む。自主トレは例年通りオリックス・平野、岸田らと合同で行う。「過去の苦しい思いを忘れず。来季はリーグ優勝、日本一を目指していきたい」。七回の壁を越え“信”のエースを目指す。

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