秋山に最大限評価「いなかったら…と言ってもらえた」
阪神の秋山拓巳投手(26)が6日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年1100万円から3000万増となる年俸4100万円でサインした。(金額は推定)。今季は開幕から1軍ローテーション入りすると、25試合に登板。チームトップの12勝(6敗)を挙げ、防御率2・99と安定した数字を残した。159回1/3を投げて、自身初の規定投球回にも到達。球団側から「秋山がいなかったら」と存在の大きさをうかがわせる言葉が出たという。以下、会見の一問一答要旨。
-サインは。
「はい、しました」
-増額の予想。提示金額の感想は。
「本当にすごくよい評価をしていただいた。満足しています」
-どれくらいの上げ幅なのか。
「過去、ローテーションを守って、2桁勝利した投手に比べると、より多くもらえたので。満足しています」
-球団からの評価は。
「今シーズン2位で終わったんですけど、その立役者といいますか…秋山がいなかったら、と言ってもらえたので。そこを一番評価してもらいました」
-2桁勝利、防御率2点台、打撃ではホームランもあった。
「そうですね。ホームランの話にもなりましたけど、自分を助ける意味でも今後も頑張ってと言われました」
-今季を振り返って、どこに手応えを感じた。
「開幕からなんとかローテーションに、1日も長くいたいと考えて臨んだシーズン。結果的に1年間、守ることができた。しっかり試合を作ることができた。クオリティー・スタートができたというのが、僕の中では一番評価できると思います」
-いろんな不安を抱えながら、1年間走りきった感想は。
「やっぱり大変だな、と。1年間やりきるのは大変だな、と同時に、次の年にまた結果を出すという難しさを感じて、いまは過ごしています」
-来年に対する期待、不安とは。
「まずはもっと、もっと監督に信頼してもらいたいと思っているので。一番は投球回数イニングを。今年は159回1/3だったんですけど、180イニングを目標にして。そのためには7回以上が絶対条件になってくる。その課題をクリアするためには、もっと直球の質を上げていかないとしんどくなってくる。今年、緩急をうまく使えなかったので。緩急も幅を広げるために、取り組んでいるところです」
-6回から7回、何が一番違うのか。
「リリーフに対する負担というのが、143分の1ですけど、それが積み重なって大きくなっていく。1イニングでも多く投げた時、リリーフに対する負担を軽減できたという達成感ある。チームのためにというのを、心掛けたいと思います」
-周囲の反応は。
「いままで苦労してきたので。頑張ってよかったなと、思えるような声をたくさん掛けていただいています」
-昇給したお金の使い道は。
「まだ決めてはいないですけど、何か身に付けるものを。いいものを買いたいなと思っています。時計になるかなと思います(笑)」
-最後にファンの皆さんに向けて。
「ここまでの7年間、苦労してきたので。やっと今年成績を残せた。過去の苦しい思いを忘れず来季はリーグ優勝、日本一を目指して。自分の目標もしっかりクリアして、日本一というところを目指していきたい」