金本監督、判断力求められる!リクエスト制度導入「駆け引きは必要」

 「阪神秋季キャンプ」(13日、安芸)

 プロ野球の実行委員会が13日、東京都内で行われ、来季から映像を使って判定する「リクエスト」制度の導入を発表した。メジャーのチャレンジ制度とほぼ同様のルールで、阪神・金本知憲監督(49)はキャンプ地の安芸で「多少の駆け引きは必要になる」と発言。試合展開や状況によって、使いどころを見極めていく必要性を語った。

 新制度の導入が、プロ野球を大きく変えるかもしれない。より一層、ベンチに求められる駆け引きと判断力-。金本監督は来季から導入される「リクエスト」制度に「多少の駆け引きは必要になってくるよね。計算はいるな。あんまりパパーンと使いすぎて、本当に使いたい時に使えなくなると困る」と思案顔を浮かべた。

 メジャーのチャレンジ制度と同様で、判定が覆れば成功とみなされ、9イニングで2回の権利は残り続ける。だが問題は、一度失敗した時。ゲーム終盤の勝負どころを見据えれば、確実に1回の権利は手元に残しておかなければならない。

 「リーチ(残り)1回の時が本当に困る。勝負どころで待つのか、行くのか。残しておかなければいけない部分もあると思うし」。ましてやベンチからでは判定の見え方が映像とは異なる。打球方向や角度によっては判断しづらいゾーンが生じてくる。

 さらに具体例として、2死走者なしから8番打者が放った打球が微妙な判定でアウトになったケースを挙げた。仮にリクエストが成功しても、次打者は9番・投手。得点が期待しにくい状況下であえて“危険を冒す”必要性があるのか、それでも次のイニングを考えて打順を回す方が得策なのか、はたまた権利を温めておくべきなのか。場面場面で的確な判断が首脳陣に求められることになる。

 だからこそ「余計に考えることが増える。出すタイミングな。1回目は悩まないだろうけど、一回失敗した時が一番怖い」と偽らざる心境を語った金本監督。1点差の九回に微妙な判定が生じた場合に備えて温存し、権利を持ったまま敗れることもあるかもしれない。

 「これは本当に使いどころが大事になると思う。特に(タイミングが)五分五分の時な」。来季、13年ぶりのV奪回へ-。ペナントレースを勝ち抜くために新たな要素が必要になる。

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