救援登板の藤浪、希望の0封!来季こそ必ずやり返す 

 「セCSファーストS・第3戦、阪神1-6DeNA」(17日、甲子園球場)

 チームの敗退に笑みはない。9月12日・巨人戦以来の1軍登板で、4年ぶり2度目の中継ぎマウンド。本来の形ではない投球を収穫とは呼べない。負ければ終わりの一戦。劣勢の展開で2イニングを投げた。来季に向けた一筋の光。敗戦の中で阪神・藤浪が意地を見せた。

 「びっくりしましたけど。しっかり投げられる状態にしていました」。出番は六回だ。13年4月7日・広島戦以来の中継ぎ登板。6点ビハインドの展開だ。場内アナウンスで名前が呼ばれると、停滞ムードの球場は驚きと歓声。奇跡を信じた。

 先頭の倉本を一ゴロに抑えると、桑原との対戦では157キロを計測。どよめきが残る中で遊ゴロに打ち取り、続く梶谷は空振り三振に斬った。七回には筒香、宮崎斬り。2回を投げて1安打無失点、無四死球だった。みやざきフェニックス・リーグから緊急帰阪し、15日に1軍合流。この日、出場選手登録された。香田投手コーチが意図を明かす。

 「何とか彼もチームの一員として投げさせたい気持ちがあった」

 今季は自己最悪の3勝。故障以外で初めて2軍落ちも経験した。だが、首脳陣は重要な一戦に合流させ、マウンドを託した。「収穫?本来の形ではないので、何とも言えないですね」。今後は再び宮崎に戻り、実戦で投げる。雪辱へ。敗戦の中で残した28球は、来季に向けた希望でもある。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス