ドラ2小野好投 価値あるビジター“克服” 6回1失点に金本監督も及第点

 「中日1-0阪神」(28日、ナゴヤドーム)

 打線の援護に恵まれない。それでも淡々と腕を振った。阪神のドラフト2位・小野泰己投手(23)=富士大=が6回2安打1失点の好投。課題だったビジター登板での立ち上がりを見事に修正した。

 前々回の11日・ソフトバンク戦(ヤフオク)では5回2/3を3失点。計6四球と制球が乱れた。ブルペンに入るタイミングが早すぎ、調整に狂いが生じた。初回に4四球を与え2失点。回を追うごとに良くなっただけに、克服すべきは立ち上がりの投球だった。

 その11日以来の敵地での登板となったこの日は、ひと味違った。「そこ(立ち上がり)は意識しました。肩を作る時間を遅らせて」と小野。初回を三者凡退に抑えると、完全にリズムをつかんだ。五回1死まで無安打無得点に封じ、与四球も1。竜打線に付け入る隙を与えなかった。

 唯一の失点は六回だった。1死から同じ大卒ルーキーの俊足・京田に四球を与えると、すかさずスタートを切られた。梅野の二塁送球が悪送球となり京田は三塁へ。2死後、3番・大島に三塁線を破られる適時二塁打を浴び「フォアボールからの失点だったんで、そこを次の課題にしていきたい」と反省の言葉を口にした。

 前回18日の楽天戦(甲子園)では7回1失点で与四球1。金本監督は「前回同様ナイスピッチングですよ。ちょっと四球が点につながってしまったけど」と及第点を与えた。香田投手コーチも「投げるたびに一つ一つ(階段を)上がってくれているというのはあります」と評価した。

 登板6試合目にしていまだに勝利がないが、小野に焦りは感じられない。このまま成長を続けていけば、プロ初勝利はそう遠くはないはずだ。

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