糸井もう大丈夫!復活のマルチ 56打席ぶりタイムリーは二塁打

 「阪神2-5DeNA」(26日、甲子園球場)

 強烈な弾道がせめてもの意地だ。久々のタイムリーにも心からの満足感はない。阪神・糸井嘉男外野手(35)が復調を印象づけるマルチ。ただチームの敗戦に悔しさがにじんだ。

 初球から攻めた。4点ビハインドの八回2死一、二塁。敵の2番手・砂田が投じたスライダーを一閃(いっせん)。ライナー性の打球は右翼線への適時二塁打となった。

 打点を挙げるのは本塁打を放った16日・中日戦以来、9試合ぶり。適時打に限れば9日の巨人戦以来、13試合ぶりで数えること56打席目での一打だ。

 やられたままではいられない。チームに初めて「H」ランプを点灯させたのも糸井だ。六回まで無安打に抑えられていたDeNA先発・井納に対する七回の先頭打席。三遊間へのゴロを放ち一塁を駆け抜けた。この遊撃内野安打を機に、4番・福留の適時打を呼び込んだ。

 トップバッターとなり重ねていく快音。打順は29打席ぶりの安打を放った25日の巨人戦に続く1番だった。今後の1番起用について金本監督は「それ(今後)はまだ分からない」と説明。糸井本人やチーム状態を勘案しながら模索する。

 完全復活への足がかりを探っている。この日の試合前は日差しがよく届く甲子園のスタンドに3本のバットを置いた。湿気を取りベストな状態にするためだ。さらに、ティー打撃では右足でボールを踏みながらバットを振るなど、バランスを崩している現状からの脱却に工夫を重ねている。

 底は抜けた。チームが敗れて試合後は言葉を発することはなかった糸井。今度は自分の勝利を決定づける。

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