藤川が右手親指に打球当てて降板 松田が落ち着いて対応
「阪神6-0中日」(28日、甲子園球場)
6点リードの九回1死からスクランブル登板した松田が、後続を落ち着いて打ち取り試合を締めた。
九回からマウンドに上がった藤川が、大島の打球を右手親指の付け根付近に当てた。勢いが弱まった打球を遊撃・北條がうまくさばいて1アウトを取ったが、慌てて香田投手コーチがマウンドへ駆け寄り、藤川は表情をゆがめながらベンチへ退いた。
そのまま投手交代が告げられ、松田がマウンドへ。6点のリードがある中でのスクランブル登板では、メンタル面の切り替えが難しいが「気持ちは切っていなかったので、準備はできていました」と松田。後続の4番・平田を捕邪飛、続くビシエドを中飛に仕留め、わずか4球で試合を締めた。
「試合中はずっと展開を追っていたので、すんなり入れました」と振り返った松田。香田投手コーチは藤川の状態について「大事をとって交代しました。あとのことはまだ分からないけど、大事にこしたことはない」と語った。