原口、4番でV打 頼もし金子撃ち 金本監督も評価の集中力発揮

 「オープン戦、オリックス0-2阪神」(24日、京セラドーム大阪)

 狙い澄ました一打が一、二塁間を鮮やかに抜けていく。六回2死二塁。15日・オリックス戦以来7試合ぶりに「4番・一塁」で出場した阪神・原口が、先制の右前適時打を放った。23日・ソフトバンク戦は先発から外れ、悔しい思いをした背番号94。やはり、ここぞの場面で打つのはこの男だ。

 1、2打席目は金子の前に封じられたが、絶好機の場面で「集中しました」と原口。金本監督も「勝負どころでの集中力。それが彼の持ち味」と高評価を与えた。オープン戦は打率・236とまだ本調子ではないが、確かな手応えを感じている。

 21日、博多へ移動する前に打撃時のルーティンをもう一度思い返した。それは打席に入り、構える前にスクワットのように膝を曲げる動作をすること。股関節に上体の重さを感じることで、下半身が安定するという。

 22日・ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で実践し、即マルチ安打。「全然下が決まらなかったんです」と不安定だった下半身が、昨年の好調時に近づいている。「一番は気持ちですけどね」-。原口らしい、屈託のない笑顔も戻ってきた。

 そんな青年を、鳴尾浜から応援している人がいる。捕手としての基礎を学び、また突然の支配下登録で背番号82のユニホームを貸してもらったあの人。山田2軍バッテリーコーチが、背中を押した。

 「俺はずっと『(捕手で)いけるんじゃないですか?』とプッシュしてたんやけどね。特別な思い?それはあるよ。当たり前やんか。頑張ってほしいよ」

 中谷が頭角を現し、決して油断できる立場ではない。原口は「試されているのは分かっていますし、意識して結果を出していきたい」と話す。最大の武器は、これまで何万回と振り続けてきた相棒のバット。プロ8年目、もっと大きくなれる。

2023-11-05
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