鳥谷、遊撃争いガチ勝負!北條有利も侍戦先発「調整なんて言ってる場合じゃない」

 遊撃のレギュラー奪回を目指す阪神・鳥谷敬内野手(35)が2日、甲子園で行われた全体練習に参加し「調整なんて言ってる場合じゃない」と語気を強めた。3日のWBC強化試合・日本代表戦(京セラドーム)に先発出場し、実戦では初めて遊撃に就く予定。開幕ショートは北條有利という現状を打破するために、練習ではダイビングキャッチを披露するなどキレのある動きを見せた。

 もう開幕ショートが確約された立場ではない。むしろ北條有利の情勢となる中で、鳥谷はこう語気を強めた。「調整なんて言ってる場合じゃない」-。練習後、率直に胸の内を吐露した。

 キャンプ打ち上げの2月28日に金本監督が「(鳥谷には)7・3で勝ってもないぞ、と言ってるんだから。(北條を)使わないわけにはいかないやろ。数少ない右打者なんだから」と語り、遊撃争いで北條が有利に立つ現状を明かしていた。チーム状況を見ても、外野で糸井、福留、高山とレギュラーに左打者が確定していく中、バランスよく打線を組むにはどうしても右打者が優先になる。

 この日も練習後、金本監督は「どうしても右バッターが少ない。北條とか原口、キャンベル、中谷、上本。そこらへんに頑張ってほしいけどね。いい左ピッチャーが来ると左打者はきついからね」と語った。そんな現状を鳥谷が打破するためには、3月の実戦で起用したいと思わせる動きを見せ、結果を残すことが必要。だからこそ調整ではなく、本気の勝負を挑んでいく覚悟が背番号1にある。

 全体練習の内野ノックでは、二遊間への打球を横っ飛びで好捕。1人だけユニホームを黒土で真っ黒にした。フリー打撃でも快音を響かせ、特に左中間方向への打球が鋭い伸びを見せた。

 本人は「そこまで意識はしていない。風だよ風」とクールに振り返った。3月のオープン戦など実戦のテーマについては「結果というよりも、しっかり動けて納得できるか」と力を込める。

 侍ジャパンとの強化試合には、遊撃で先発出場する予定。レギュラー奪回へ強い意欲を示してきた背番号1の逆襲が、始まる。

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