阪神キャンベルが対外試合初安打 試合前には大谷にビックリ

 「オープン戦、日本ハム3-11阪神」(25日、名護市営球場)

 阪神の新外国人、エリック・キャンベル内野手が25日、名護で行われた日本ハムとのオープン戦に「5番・三塁」で先発出場。五回無死一、二塁で迎えた第3打席で右翼線へ対外試合初安打を放った。試合前には日本ハム・大谷の打撃練習を見て「化け物だよ」と驚がくした新助っ人。それでも試合では1安打1四球と自身の持ち味を発揮した。

 ウオーミングアップが始まる前、キャンベルの視線は打撃ケージへ向いていた。そこで快音を響かせていたのは大谷。すでに米国でも大きな注目を浴びている選手を、じっくりと見つめた。

 次々とスタンドに飛び込んでいく白球。そして会心の当たりは名護球場にあるスコアボードのはるか上を通過していった。球団スタッフに「大谷は化け物だよ。アメリカで評判になっていた選手だから見ていたけど。久々に楽しいバッティング練習を見ることができた」と語り、笑みを浮かべていたキャンベル。触発されるかと思いきや…。試合では自分のやるべきことに徹して見せた。

 第1打席ではタイミングが立ち遅れ、詰まり気味の二ゴロに終わった。それでも次の打席で修正し、しっかりと始動を早めてボールを見極めた。四球で出塁すると、続く中谷の打席でフルカウントからスタートを切る場面もあった。

 そして五回無死一、二塁で迎えた第3打席。「逆方向へ強い打球を打とうと思った」とエスコバーが投じた初球、内角に食い込んでくるクロスファイヤーをうまく右方向へ打ち返した。きっちりとライナーで右翼線に落とす対外試合初安打。ここで代走を送られ、お役ご免となったが、初のオープン戦で「タイミングが遅れ気味だったけど、(安打の)前の打席で四球を選ぶこともできた。結果が出たことは良かったと思う」と充実の表情を浮かべる。

 前クールで自己犠牲の精神を持って打席に入る決意を示していた助っ人。この日も右方向への打球が求められる状況で、しっかりと右前打を放って見せた。チーム内で「マジメ」と評されるキャンベル。オープン戦初戦でも周囲に惑わされず、着実にミッションをこなした。

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