阪神新助っ人一本化!メッツのキャンベル内野手獲得へ 元楽天のマギーは断念

 阪神が17日、獲得を目指す新助っ人候補を一本化した。三塁を守れる右打者に照準を定め、米大リーグ・メッツのエリック・キャンベル内野手(29)と本格交渉を行っていることが分かった。有力候補としてリストアップしていた元楽天のケーシー・マギー内野手(34=タイガース)との交渉はこの日までに断念。3Aで4年連続打率3割を記録するキャンベルの獲得に全力を注ぐ。

 阪神が獲得を目指す新外国人が一本化された。今季固定できなかった三塁手の補強を目指し、これまで右打ちの内野手を複数リストアップ。元楽天のマギーを筆頭に調査してきたが、この日、交渉を断念したことが判明した。ウイークポイントを埋めるべく合意を目指すのは米大リーグ・メッツの内野手、エリック・キャンベルだ。米球界関係者が、阪神とキャンベルの交渉について「間違いない。そう聞いている」と明かした。

 キャンベルは今季メッツで40試合に出場し、打率・173、1本塁打、9打点と苦労したが、3Aラスベガスでは83試合で打率・301、7本塁打、47打点の好成績を残した。ポンポンとスタンドに放り込む「アーチストタイプ」ではないものの、3Aでは13年から今季まで4年連続で打率3割以上を記録。打者としての魅力を、日本球団の複数の渉外担当者は「とにかく選球眼が良く、三振が少ないこと」と証言する。

 190センチ、98キロと恵まれた体格で出塁率の高さも際立ち、広角に打ち分けるシュアな打撃は日本向き。阪神に在籍した助っ人の中ではマートンタイプともいえる。そして何より、血統も別格だ。キャンベルはスコットランド国王・ロバート1世と遠い血縁関係にあり、気品も◎。

 走者をかえす勝負強さと、ツボにくれば一発も放つパンチ力。守備はユーティリティーで一、三塁に加え、左翼など外野経験も豊富。今季もメジャーで一、二、三塁、左翼の守備に就いており、起用オプションの幅は広がりそうだ。まだ29歳と若く、13年には12盗塁をマークするなど、機動力を向上させたい金本阪神のニーズにも合致する。

 金本監督はかねて最優先の補強ポイントを「攻撃力」とし、編成上右打ちの三塁手に照準を定めてきたが、助っ人の選定は難航した。球団幹部は「非常に苦労しています」と明かし、指揮官も「(新外国人は)一塁手かもしれないし…」と練り直しを示唆していた。一本化したキャンベルとの交渉がまとまれば、念願のピースが埋まることになる。

 オリックスからFA宣言した糸井との交渉は順調とみられ、近日中にも合意の見込み。新クローザー候補としてレッドソックス・メンデスの獲得も秒読みとなっており、投打とも新戦力の輪郭が浮かび上がってきた。

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