4番・福留、気を吐く先制打も試合後は無言…

 「阪神1-3巨人」(8日、甲子園球場)

 またしても本拠地で勝てなかった。悔しい敗戦の中、バットで気を吐いたのが阪神・福留孝介外野手だ。チーム5安打中、2本のヒットを放った。四回の先制点を叩き出したのも4番を張るベテランだった。1死三塁、内海の138キロ直球を中前にはじき返し、三走・大和を迎え入れた。3日・DeNA戦以来の先取点で勝利に飢える虎党を喜ばせた瞬間だった。

 「ここ数試合、先に点を取られて追いかける展開が続いていたので、何とかして先制点を取ろうと思って打席に入りました。ランナーをかえすことができてよかったです」。試合中は球団広報を通じて前向きなコメントを残していたが…。

 結果的にこれが唯一の得点だった。五回以降は追加点を奪えず、痛恨の逆転負けを喫した。2点を追う九回1死一塁で迎えた第4打席。カウント1-2からの5球目、沢村の145キロ直球を仕留めることはできなかった。一発が出れば同点というファンの願いも届かず、福留のこん身のスイングは空を切った。

 甲子園での伝統の一戦は、1分けを挟んでついに9連敗で球団ワーストを更新。試合後の福留は報道陣の問い掛けに無言を貫き、険しい表情のままクラブハウスに姿を消した。このまま終われるはずがない。巨人とは18日から今季ラスト3連戦が残されている。宿敵相手に最後の最後こそ意地をぶつける。

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