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金本監督 対外試合快勝も「頭にきた」

 6回、険しい表情で選手交代を告げに向かう金本監督
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 「練習試合、阪神12-5楽天」(16日、宜野座)

 阪神・金本知憲監督(47)が16日、初采配となる練習試合・楽天戦(宜野座)で初勝利を飾った。試合後、笑顔はなく、ウイニングボールも「要らねえよ」。試合前のシートノックでは怠慢な返球を見せた外野手に「頭にきた」。4本塁打が飛び出す快勝発進にも円陣で「過信するな」と締めるなど、初陣から金本イズム全開だった。

 12安打12点の大勝で飾った初采配の一番は、実は金本監督の怒りで幕が開けていた。試合前。円陣が解けると、指揮官は眉間にシワを寄せ、緒方を叱責(しっせき)。「1発目、しっかりやらなあかんぞ」と怒気を含ませた。

 「シートノックで外野手がいきなり暴投ばっかり放っているから頭にきた。ああいうのは内野のノックにも影響する。そんな雰囲気が試合に影響しないように注意したよ」

 試合前ノックの1本目、左翼からの送球は、スリーバウンドで二塁に届いた。締まりのない緒方のスローイングがやり玉にあがると、ベンチの空気が戦闘モードに変わった。プレシーズンとはいえ、節目となる監督キャリアの初陣。それでも「練習試合だから。采配とかそんなオーバーなこととは思っていない」と、2時間55分を淡々と振り返った。

 観戦した楽天・星野球団副会長にいい内容の野球を見せられたかと問われると、真っ先に不満が口をついて出た。先制しても再逆転してもベンチの端っこで口は真一文字のまま。表情を変えることなく、白い歯など一瞬も見せなかった。初勝利の瞬間は組んだ腕をほどいただけ。ナインを出迎えることもなく、高代ヘッドと確認作業に終始。新人坂本からウイニングボールを差し出されたが、「要らねえよ」と目もくれなかった。

 二回に江越が先制の起点となる三塁打を放ち、三回には西岡の1発。陽川、横田、ペレスにも本塁打が飛び出すなど派手に攻撃陣の花が咲いたが、試合後の円陣は再び縦じまの輪に緊張感が漂った。

 「きょうは風がフォロー。相手投手も若く、1軍のローテーションで投げる投手じゃない。自信が過信にならないようにしてほしいと選手には言った。自信を持つのは結構だけど、それ(過信)が少し心配。あくまで目標はエース…中日で言えば大野、巨人なら菅野。それにセットアッパー、クローザー…そのあたりの投手を打てる打力が目標だから」

 開幕までの実戦について「(勝ち負けは)こだわらない」と話していたが、だからと言って準備から覇気を欠くプレーは許さない。巨人・樽見スコアラーは言う。「雰囲気が一変した。さすが金本監督。去年とは全然違う」。目指すべき「超変革」は序章でさえ、他球団007に鮮烈なインパクトを放った。

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