ヘイグ本領発揮19発!長打もイケるで

 「阪神春季キャンプ」(9日、宜野座)

 これが本気パワーや!新加入したマット・ヘイグ内野手(30)=前ブルージェイズ=が、ランチ特打でアーチを量産した。独自のグリップを高く構えるスタイルから、59スイングで19本の柵越えを披露。中距離打者の触れ込みで加入したが、長打力も兼ね備える。本領発揮はこれからだ。

 連日の曇り空から一転、快晴に恵まれた宜野座村球場。暖かい太陽の光を受け、湿りがちだったヘイグのバットにも火が付いた。59回のフルスイングから生まれたのは、19本のオーバーフェンス。「今日の打撃は日本に来て一番良かった」と納得のランチ特打となった。

 上段に構える独自のスタイルは、14年に37本塁打でタイトルを獲得した広島・エルドレッドを彷彿(ほうふつ)とさせる。そこから一度バットを下げ、リストを利かせてヘッドを走らせる。これまでは芯を外した打球が多く、今キャンプの柵越えは1日8本が最高だった。しかしこの日は、きっかけをつかんだかのようにアーチを連発。大化けする可能性は、秘めている。

 午後のシート打撃にも参加し、2打数無安打。1打席目は、高橋聡の141キロ直球を捉えきれず右飛。2打席目も、榎田の真っすぐに押され中飛に終わった。6日からの実戦形式の打撃練習では、ここまで6打数無安打。それでも「一日一日良くなっている」と前を向く。修正するポイントも自覚している。

 「真っすぐに遅れることがあるし、まだタイミングが合っていないところはある。繰り返し打席に入って練習していきたい」

 昨季はブルージェイズ3Aバファローで136試合に出場し、打率・338、11本塁打、92打点。広角に打ち分ける打撃を評価され、インターナショナルリーグのMVPを獲得した。金本監督は「振れているかどうかしか見ていない」と着眼点を説明した上で、この日の打撃に対し「スイングスピードは上がってきている。心配していない」と上昇カーブを感じ取っていた。

 一方、ヘイグは日本の文化に慣れる努力も怠らない。1月26日に来日してから、新たに「おはよう」「こんばんは」「いいね」「ダメ」の4つの日本語を習得。環境に溶け込むことが野球の技術向上にもつながる。片岡打撃コーチは「話し合いがしっかりできる」と真摯(しんし)に対応する姿勢を評価する。

 11日には紅白戦が予定されている。今成、新井良の三塁のライバルを倒し、レギュラーを奪取!猛打を秘めたナイスガイが、南国をさらに熱くさせる。

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