阪神 呉昇桓との残留交渉打ち切りも

 呉昇桓について記者団と話す四藤社長(右端)=撮影・高部洋祐
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 阪神が9日、呉昇桓投手(33)との残留交渉を打ち切る可能性が高まった。この日、呉昇桓は韓国で、不法賭博容疑で検察から召喚調査された。韓国メディアの報道では今後、在宅起訴も検討されているもよう。そうなれば、刑の確定に時間がかかって編成上のリスクも高まるため、新たな助っ人獲得に動く流れとなりそうだ。

 交渉中という状況こそ変わらないが、現状と今後の見通しを考えると、残留交渉を打ち切る可能性が極めて高い。呉昇桓がこの日午前、韓国・ソウルで不法賭博容疑についての取り調べを受けた。

 韓国メディアの報道では、呉昇桓は昨年にマカオで賭博を行ったことに関して5時間近く取り調べを受け、賭博容疑についておおむね認めたという。またその賭博の際に、数億ウォン(1億ウォン=約1040万円)のチップを借りたのは事実でありながら、実際の賭博の回数と掛け金は多くないといった供述もあったとされている。

 疑惑が持ち上がった段階では、呉昇桓サイドは不法賭博の関与を否定していたが…。11月24日に同じ不法賭博容疑で調査を受けた林昌勇と同じ状況と言える。また、検察は少なくとも数千万ウォン台の掛け金で賭博をしたとして、在宅起訴を検討中という報道もされている。

 これまでの韓国の報道では、検察はマカオの私設賭博場を運営する元暴力団員から元ヤクルトの林昌勇と呉昇桓が賭博をしたと供述を受けたといわれていた。

 この日の夕方、西宮市内の球団事務所で四藤球団社長が対応。呉昇桓サイドから、取り調べを受けた報告を受けたものの「内容につきましては聞いてません」と説明。韓国の報道に関しては「詳しい話を聞いてないのでコメントできない」と話すに止めた。「基本、シロであれば問題ない」というスタンスも同じだが、「決断」が迫られる状況でもある。

 仮に報道のように在宅起訴されると、刑が確定するまでの時間を考えても編成上のリスクが高い。そのため、起訴の段階で判断(交渉打ち切りも含めた)を下すこともあるかと問われると「する必要があると思いますね」と答え、起訴された場合は考えないといけないかという問いにも「そういうふうに思ってますけどね」と話した。

 10日以降も事実確認や、状況の推移を見守ることになるが、同時に新たな外国人投手の補強に動く準備も進める。「調査は始めてますので、いつでも動けるようにはしてますけど」と四藤社長。無罪での残留がベストだが、厳しい状況であることは間違いない。

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