金本監督、元戦友・球児獲得に興味

 阪神・金本知憲監督(47)が23日、今季限りで四国ILp・高知を退団した藤川球児投手(35)の獲得に興味を示した。現役時代には、同じ阪神のチームメートとして優勝を味わった戦友でもある。球団が近日中に藤川と交渉する可能性があり、指揮官は藤川との対面も望む気持ちでいる。

 気になる存在であることは、間違いない。語る言葉にいくつかの「条件」は重なるが、しっかりと気持ちさえ確認できれば、一緒に戦いたい。それは確かだ。初のドラフトを終えて帰阪した金本監督の口から、就任後初めて、藤川への思いが発せられた。

 「本当に、球児がタイガースの戦力になるのであれば、心も入れ替えてやってくれるのであれば、一から日本の野球にチャレンジする気持ちがあれば、欲しい選手だしウエルカムだよ。一度、会ってみたい」

 かつては、同じユニホームで戦った戦友だ。2003、05年と、2度のリーグ優勝を共に経験した。特に05年は、藤川がJFKの一角として一気にブレークし、優勝に貢献した姿を左翼から眺めていた。また、金本監督が現役引退した12年に、藤川は海外FA権を行使してカブスに移籍。同じ年にタテジマに別れを告げた共通点もある。

 藤川は5月に米大リーグ・レンジャーズを自由契約となった。それを受けて阪神が入団交渉を行ったが「必要とされる場所で投げたい」という思いで日本球界復帰を望んだ藤川の思いは満たされることなく、地元でもある四国ILp・高知入団を選択。先発と中継ぎ合わせて6試合に登板し、完封勝利を含む2勝1敗、防御率0・82の成績を残し、今季限りで退団していた。

 現在、藤川に対しては、ヤクルトや中日などの複数球団が獲得に興味を示している。阪神も、高知での投球をチェックしてきた。藤川は高知を退団後渡米していたが、すでに帰国しており、阪神と近日中に交渉を行う可能性がある。球団としても藤川獲得への意思があり、そこに指揮官の思いも加わることになる。

 22日に行われたドラフトでは、金本監督が1位指名の抽選を制して明大・高山の交渉権を獲得するなど、6人の選手を指名。戦力補強は着々と進む。その中で、さまざまな経験を経た藤川がタテジマ復帰となれば、新たなスタートを切っている阪神に新鮮な追い風が吹くことになる。

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