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引退の関本 涙の誓い…集大成は日本一

引退を表明し、涙を流す関本(撮影・田中太一)
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 今季限りでの現役引退を発表した阪神・関本賢太郎内野手(37)が9月30日、西宮市内の球団事務所で会見した。「自分のポテンシャルから考えたらよくやったと思う。自分を褒めてあげたい」。19年間のプロ生活を振り返り、まだ可能性が残されている日本一へ、最後まであきらめず戦う決意を示した。シーズン最終戦となる10月4日・広島戦(甲子園)の試合終了後に引退セレモニーを行う。

 会見場に姿を現した関本は、慣れ親しんだ縦じまのユニホーム姿だった。「多分この先いっぱいスーツを着る機会があると思うので、最後は着ておきたいなと思いました」。涙を流し猛虎一筋の19年を振り返った。

 惜しまれながらの引退。「代打の神様」は、はっきりと自身の考えを述べた。

 「いいところで辞めるというのも選択肢だと思います。好きで小さいころから野球を続けてきたので。最後打てなくなって、嫌いになって辞めるのは嫌だというのはありました」

 8月6日、右背筋痛のため今季2度目の登録抹消となった。「もしかしたら潮時かなという考えが芽生えた」。だが、そこからはい上がり9月8日に1軍復帰。その後の試合では、10打数6安打3打点と躍動。代打の神様は健在だった。それでもユニホームを脱ぐ決意は揺らがない。

 一番の思い出には、プロ初出場初スタメンの2000年10月3日・横浜(現DeNA)戦を挙げた。奈良県の先輩でもある三浦と対戦したプロ初打席は、空振り三振。「力の差を感じましたね」。長打を捨て、ユーティリティープレーヤーになると決意した。「それに気づけたから19年間も続けられた」と感慨深げに話した。

 30代が近づき、出場機会が減った時は先輩である矢野燿大氏(現野球評論家)の「俺は29歳でレギュラーになった」という言葉に励まされた。「スタメンへの未練もあった。最初は嫌だった」という“代打の神様”というフレーズも、「いつの日か、すんなり入ってきた」と代名詞として受け入れられるようになった。ただ心残りがある。

 「日本一になれていないというのが一番の心残り。本当の意味でラストチャンスなので、夢を追いかけたい」

 残り2試合となったラストシーズン。まだCS出場、さらに日本一への道は閉ざされていない。「代打・関本」のコールが再び鳴り響く。「大好きです」という野球の、歓喜のゴールへ。19年目の戦いはまだ終わらない。

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