阪神次期監督は金本氏!要請へ一本化

 阪神がOBの金本知憲氏(47)に次期監督を要請することが明らかになった。27日、球団関係者が認めた。今月末に大阪市内の電鉄本社で行われる定例報告会で坂井信也オーナー(67)と南信男球団社長(60)が「金本新監督」での一本化を最終確認し、正式要請の日程を調整する。球団創設80周年のリーグ制覇が完全消滅したこの日、阪神が切り札招聘(しょうへい)に全力を注ぐことが決まった。

 メモリアルシーズンの夢がはかなく消えた夜、阪神が次期監督の候補者を一本化した。球団OBを中心に選定した結果、電鉄本社、球団内で圧倒的多数の支持を得たのはOBの金本知憲氏だった。

 中村GMが急逝した翌24日、坂井オーナーと南球団社長が神戸市内のホテルで緊急会談し、優勝争いから脱落した和田監督の今季限りでの退任を最終確認。CSを目指す現政権に配慮しながらも、来季へ向けた刷新を議題に後任候補を絞り込み、金本氏が最適任であることで両者の見解は一致した。

 10年ぶりのリーグ制覇は4年目の和田政権に託された使命だったが、9月に大失速。今カードもCS出場権を争う4位の広島に連敗を喫し、この日、レギュラーシーズン優勝の可能性が完全消滅した。球団は秋口に脆(もろ)さを露呈する体質がファンの失望を招いている現状を深刻に捉え、政権交代の機運は高まったと判断。本紙評論家を務める金本氏の野球観を評価する声は本社内でも多く、候補者の一本化はスムーズに進んだようだ。

 12年限りで現役を引退した金本氏は現在47歳。リーグ優勝した03年、05年の主砲で現チーム内でも信奉者は多い。和田監督の去就が取り沙汰された昨オフも監督候補に挙げられるなど、若きカリスマ的存在に次期政権を託す声は根強かった。現役時代、ファンの間で「鉄人」「アニキ」の愛称で親しまれた同氏は、実績、人気面でも群を抜く存在で、その絶大な求心力に対する期待感もあるという。

 今月末に電鉄本社で行われる定例報告会で坂井オーナーと南球団社長が金本氏の招聘(しょうへい)を最終決議し、交渉の日程や段取りを調整。誠心誠意、次期監督を要請する運びになる。

 02年オフ、当時の星野監督がFA宣言した広島の主砲を熱烈なラブコールで口説き落とし、18年ぶりのリーグ優勝に導いた。あれから13年、再び猛虎改革を託すべく、阪神が全力を挙げて金本氏を迎え入れる。

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