藤浪G倒リレーたすきで横山を援護射撃

 阪神・藤浪晋太郎投手(21)が18日、甲子園で投手指名練習に参加し、ブルペン投球などで先発する20日・巨人戦に向け、調整した。自身は13年から巨人戦で勝ち星がなく5連敗中だが、今回は翌21日にドラ1左腕の横山がプロ初先発に臨むだけに、今までにないモチベーションが加わる。1学年上の“後輩”を援護射撃する使命感を胸に、G戦連敗を止める。

 伝統の一戦に勝てない-。そんな不名誉なレッテルは早く剥がせるに越したことはない。カード2戦目の20日に先発する藤浪には「悲願」と言っても大げさではない任務がある。

 「すごく打たれているイメージはないので、しっかり抑えて勝ちにつながるピッチングをしたいと思います」

 この日、甲子園で投手指名練習に参加した21歳は冷静な面持ちで今季の巨人戦を振り返った。前回対戦の2日(東京ドーム)は打線の援護なく敗れたものの、8回10奪三振1失点とほぼ完ぺきな内容。今季3戦2敗と勝ちに恵まれないが、対戦防御率は2・35と上々の数字を残している。

 レギュラーシーズンでは13年9月から巨人戦5連敗中だけにネガティブな論調が同居するが、今回は新たなモチベーションが加わる。2軍降格したメッセンジャーの調整延長が決定し、ルーキー横山が3戦目にプロ初先発することになった。

 「いい流れで投げてもらいたい。できるだけ余計なプレッシャーがかからないように自分のピッチングに集中して、結果的にそう(援護)できればいいと思う」

 振り返れば藤浪のプロ初マウンドは13年の開幕カード(ヤクルト戦)。チームは前の試合で3安打完封負けを喫し、スーパー新人と言えど重圧のかかるマウンドになった。今季安定感を増す先陣の岩田が弾みをつけられれば、藤浪がG倒リレーのたすきをドラ1左腕に渡す。

 「(横山とは)ちょこちょこしゃべったりしますよ。野球以外のことも…」。1学年上の僚友とは独身寮で心を通わせる。援護射撃を使命感に、G戦の負のスパイラルを断ち切るつもりだ。「久しぶりに気分の重くない一週間を過ごせています。次が大事なのでしっかり調整したい」。1失点完投勝利のヤクルト戦から中5日。3年越しの重しを蹴散らし、晴れやかな週末を過ごしたい。

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