和田監督、若虎陽川を初日から熱血指導
「阪神春季キャンプ」(1日、宜野座)
阪神・和田豊監督(52)が、2年目の陽川尚将内野手(23)に熱いマンツーマン指導を行った。
ティー打撃を黙々とこなす若虎におもむろに近づいた。身ぶり手ぶりを加えて、上体が突っ込む癖を修正し、下半身を使うよう教えた。具体例として自らグラウンドに「見」の漢字を記し、「“目”と“足”があって、壁をつくっている」と成長のヒントを与えた。
期待はとてつもなく大きい。昨秋のキャンプで長距離砲としての存在をアピールした陽川をキャンプMVPに指名。長打力に大きな魅力を感じ、春季キャンプで1軍に抜てきした。
陽川は初日からフリー打撃と居残り特打の合計264スイングで36本の柵越えと、しっかりアピールした。指揮官は「打球を見ていると、早く実戦で見たいなと思う」と第3クールからスタートする実戦での打席を心待ちにした。陽川も「実戦で結果を残せるようにしたい」と期待に応えるつもりだ。
キャンプでは若手の台頭を願い、鍛えて、競わせる方針を示している虎の将。飛躍してほしい-。熱い打撃指導は、大きな期待の表れだ。