藤浪、虎ただ1人侍選出「光栄です」
阪神・藤浪晋太郎投手(20)が9日、11月に行われる日米野球の日本代表「侍ジャパン」のメンバーに選出された。阪神からは唯一の選出となった。将来の日本のエースを目指していく右腕は「光栄です」と話し、まずは11日から始まるCSに集中することを誓った。
CSファーストSを控える藤浪のもとに、吉報が届いた。小久保監督率いる野球の日本代表「侍ジャパン」のメンバーに選出された。若き快速右腕は喜びと同時に、日の丸を背負う覚悟を固めた。
「すごく光栄なことです。貴重な経験ですし、しっかり頑張りたいと思います。日本代表に恥じないように、任された仕事をしっかりやって、自分のプレーができるように、一生懸命やっていきたいです」
3年後の第4回WBCに向けた、自身にとっては最初の“挑戦”となる。「なかなか経験できることではないので、思い切って勝負できたらと思います」。持てる力を出し切り、プホルス(エンゼルス)、カノ(マリナーズ)らメジャーの超一流打者を相手に実力を試し、さらなる飛躍とレベルアップのきっかけにするつもりだ。
メンバーには広島・前田、オリックス・金子ら、日本球界トップクラスの投手が名を連ねている。藤浪は「せっかくの機会なので、いろんなことを聞いてみたい」と、どん欲に吸収していく考えだ。
しかし、それ以上に意識するのは目の前の一戦だ。先発予定の13日・CSファーストS第3戦。広島との対決に全力を注ぐ。「(日米野球は)日本シリーズの後の話ですし、目の前の1試合のために集中したいです。今は考えないでおこうと思います」。高ぶる気持ちを抑え、阪神のCSファイナルS進出だけを見据えた。
この日は甲子園の全体練習に参加し、キャッチボール、投内ノックなどで調整した。
昨年は本拠地開催ながら、自身が先発した初戦、2戦目と続けて落とし、あっさり敗退。1年前の悔しさはずっと胸に刻みつけてきた。藤浪はまず、広島相手にリベンジを果たすことしか頭にない。