虎ドラ1候補早大・有原、圧巻復活デモ

 「東京六大学野球、明大7‐0早大」(28日、神宮)

 阪神が今秋ドラフト1位の最有力候補に挙げる早大の最速156キロ右腕・有原航平投手(4年・広陵)が、今季初登板した。右肘違和感からの復帰戦で3回無安打無失点、5奪三振。7人態勢で視察した阪神など日米10球団のスカウト陣の前で、貫禄の投球を見せた。

 モヤモヤを晴らした。スカウト陣の注目を一身に浴びる中で、37球の復活デモ。「ゼロに抑えられたのはよかった」。有原が順調な回復をアピールした。

 2日のオープン戦・ホンダ戦以来の実戦登板。4点を追う六回に3番手でマウンドに上がると、最初の打者をこの日最速の148キロ直球で一ゴロに仕留める。「まだ球が走っていない」という直球は10球ほどにとどめた変化球主体の投球でも、付け入る隙を与えない。打者10人で許した走者は失策の1人のみ。5三振は全て130キロ台中盤のカットボールで奪ってみせた。

 2日続けて7人態勢で乗り込んだ虎スカウト陣も一安心だ。「直球はまだまだなんだろうけど、変化球のキレと制球はさすが」と担当の平塚スカウト。ドラフトは即戦力投手を1位指名する方針なだけに、佐野統括スカウトも「これだけ投げられれば」と、筆頭候補の元気な姿に頬を緩めた。

 有原は「直球は5~6割(の力加減)。その分、変化球は腕を振って投げられた」と、ひとまずは納得の表情。登板後の右肘の状態も「普通の張り。変な感じはない」と話し「2連敗して、自分がもっと投げられたらと思った。これからもリーグ戦はあるので練習していきたい」と、巻き返しを誓った。

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