阪神2点先制も…岩崎打球直撃で暗転

 「中日8‐4阪神」(14日、ナゴド)

 竜に勢いを止められた。巨人3連戦に勝ち越し、勢いよく名古屋に乗り込んだ猛虎だが…。阪神先発のドラフト6位・岩崎優投手(23)が二回、森野の打球を右すねに受けると、その後崩れてこの回5点を失った。打線も二回以降はつながりを欠いた。中日には1分けを挟んで5連敗となった。

 1球の怖さ。ワンプレーで激変した試合の行方。野球とは恐ろしい生き物だ。優勢で進んでいた展開。歓喜に突き進んでいた表情が一変し、涙交じりの悲しみの色へと移り変わった。

 暗転の訪問者は2点リードの二回に顔をのぞかせた。無死一塁。森野が放った強いゴロが、岩崎の右すねを直撃。いったんベンチに戻り、治療を終えて、3球の投球練習で続投可能と判断したが、これが崩落の起点となった。

 打者に踏み出す右足。痛みが球の切れと制球を最大の売りとする岩崎の利点を奪った。松井佑に左線二塁打を許すと、続く藤井に逆転3ラン。高めに浮いた変化球を仕留められ、制御不能に陥った。

 「あの後、抑えが利かなくなったね。球が上ずってた。マウンドで行けると確認したんだけど。影響がなければ、ああいう崩れ方はしないからね」と和田監督。2死後、投手の朝倉に右前打を浴び、荒木に四球を与えて降板。2番手・金田が続く谷に痛恨の2点適時二塁打を許しただけに、継投のタイミングが遅れた感は否めない。

 首位打者の大島とルナが欠場した竜。戦力図は明らかに虎有利を映し出していたが、代役の藤井と谷に一挙5点のビッグイニングをつくられてしまったのも、額面だけでは判断できない勝負の一面だ。

 引き分けを挟んで中日に5連敗。リーグで唯一負け越している苦手に5カードぶりとなるカード初戦黒星を喫した。八回、1死一、三塁では、福留が処理した打球の判定が覆り、絶望感を漂わせる3点を奪われた。

 「それ(対戦成績)があったからね。展開のアヤなんだけど。判定?もう少し早く言ってくれないと。プレーが変わるんだから」と後味の悪さを残した敗戦に将も表情を曇らせた。

 悔やんでも黒星は白星に変わらない。だからこそ、次戦の持つ意味は限りなく大きい。仕切り直しの一戦。巨人追撃をかけた試金石になる。

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