新井、金子撃ちでレギュラー奪回や!

 阪神・新井貴浩内野手(37)が5日、遠征先の仙台からチームともに帰阪。仙台空港で取材に応じ、「レギュラー奪回」への思いを語った。4日の楽天戦(コボスタ宮城)で約2年ぶりに三塁で先発出場。2安打と気を吐き、勝利に貢献した。この日は移動後、体調管理に努め、金子が先発する6日のオリックス戦(甲子園)に備えた。

 大阪伊丹行きの航空機を待つ仙台空港の搭乗ゲートで、新井が先発への思いを語った。

 「レギュラーで試合に出たい気持ちは、ずっと持っています。バッティングの調子がいいんで。開幕前から、ずっといいんで…」

 打ちたい。打席に立ちたい。開幕以来、欲求を満たせないストレスが胸部で破裂しそうだった。セ・リーグ本拠地でDH制が採用される交流戦でようやく先発機会が巡ってきたが、甲子園限定のスターターではフラストレーションは解けない。プロの世界に身を置く以上、こだわるのは、あくまで「レギュラー」だ。

 「僕、まだ若いですから。体も元気ですから」。37歳でフェードアウトするつもりはない。「僕は補欠なんで」と自虐的に話すこともあったが、この日の言葉には負けん気と意地が染みこんでいた。

 前夜の楽天戦(コボスタ宮城)で12年以来、2年ぶりに「三塁先発」で攻撃オーダーに名を連ねた。失策もあったが、打撃では得点の起点になる2安打。若さも、体力も、存在感も、発揮した。

 黒田ヘッドコーチは新井の三塁先発について「(今後も)あるよ」と言った。三塁争いは昨秋から新井良と今成の一騎打ちで、「第三極」の先発案はこれまで首脳陣の一致する見解ではなかった。それでも、和田監督は56試合目にして「ジョーカー」を切った。

 新井本人に聞けばポジションのこだわりは「ない」と言うが、ゴメスに譲った「一塁」を奪回したい気持ちは、今もうせていない。

 6日のオリックス戦は6番DHで先発出場する。相手先発は21イニング連続無失点中の金子。スタメン起用5試合で打率・421を誇る新井が難敵に立ち向かう。レギュラー復帰を狙うお兄ちゃんの目はギラついている。

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