ゴメス4番に和田監督迷いなし!G倒へ

 「巨人-阪神」(28日、東京ド)

 プロ野球は28日、セ、パ両リーグともに開幕する。開幕戦で巨人と戦う阪神は27日、敵地・東京ドームで最終調整した。和田豊監督(51)は、開幕4番を新外国人のマウロ・ゴメス内野手(29)に託すことを決断。期待の大砲を加えた新打線で、9年ぶりVへ突っ走る。

 いよいよ迫る勝負の時。注目されるのは、猛虎打線の鍵を握る4番打者が誰になるのか…だ。「明日のことなので、私の中ではハッキリと決めています」。和田監督は力強く宣言。4番を託すのは、新外国人のゴメスだ。

 大きな期待を受けたゴメスだが、夫人の出産でキャンプインが遅れると、キャンプ中に痛めた右膝の影響で実戦出場を果たしたのは3月中旬になってから。オープン戦最後の2戦で5三振を喫するなど、不安を残した。

 だが和田監督は「迷いはなかったよ」と話す。25日にはウエスタン・中日戦(ナゴヤ)に出場。26日の甲子園室内のシート打撃でも鋭い当たりを見せた。

 「ちょっと何かをつかんだのかな。オープン戦の最後とは全くタイミングの取り方も、スイングも変わってきている」と指揮官も驚く変身ぶり。さらに、この日のフリー打撃では東京ドームのスタンドに、51スイング中17本の柵越えを放った。最後は右方向へ4連発締めと、状態は確実に上がっている。

 「状態が悪いわけではない。右方向にも、いい当たりを飛ばしているしね」。待ち望んだ新主砲が、最後の最後に力の片りんを見せつけた格好だ。ゴメスを4番に据えることは、大きな意味を持つ。

 相手は宿敵・巨人。同じ一塁手の新井も好調を維持してきたが、昨季までとは違う打線の姿を見せる必要があった。その象徴的な存在がゴメス。各球団との対戦がひと回りする開幕から15試合までは、結果にかかわらず起用をしていく方針だ。

 最後のピースがそろい、和田監督は「就任からセンターラインを中心とした守りの野球、足を絡めながら1点をもぎ取る野球をやりたいと思っている。ただ、空中戦もできる布陣になりつつある。期待していただいていいと思う」と自信を示す。

 練習前には、昨年に続いて神田明神で勝利を祈念した。「他の1試合とは違う重みがある。選手には、野球人としてこういう舞台に立てる喜びを感じてやってほしい」。準備は整った。開幕G倒から、猛虎の進撃は始まる。

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