桧山、引退小池の2発で“神様”確信

 今季限りで現役を引退する阪神・桧山進次郎外野手(44)が9日、広島と戦うCSファーストS突破に向けた強い意気込みを打ち明けた。8日のDeNA戦(横浜)では、現役最終打席で本塁打を放つなど2本塁打を記録した小池の姿に刺激を受けた。最高のラストを飾るべく、残りわずかな出番にすべてをかける。

 台本が用意されていたかのような「ラスト」に、心を揺さぶられた。胸に焼き付けたのは鮮やかな2本のアーチ。相手が誰であっても関係ない。今年で最後という同じ立場の野球人として、感じるものがあった。CSに向けて、桧山の闘志に火が付いた。

 「(小池は)ずっと、がんばってきてね。ここで2本打つんだから。野球の神様もいるんやなと思った」

 ゴールが近づいてきている。迫り来る自身のカウントダウン。残りわずかとなっている現役生活の日々を、ムダにはできない。CSに向け、懸命に調整を続ける中での大きな刺激。『代打の神様』が確認した『野球の神様』の力。8日のDeNA戦(横浜)だった。

 同じく今季限りでの引退を表明していた小池が、現役最後の試合で2本の本塁打を記録。勝ち越し弾に続き、プロ最終打席では涙を流しながらの一発だった。敵として、三塁ベンチから眺めたドラマのような光景。桧山にとっては出番がなく終わったレギュラーシーズン最終戦だったが、忘れられないものとなった。

 「(リーグ戦は終わっても)これが最後じゃない。まだ先があるんでね」と桧山。CSに進出している状況もあり、チームのCS敗退が自身の「最終戦」となる。5日の巨人戦で引退セレモニーを行ったとはいえ、小池のように、明確に自身のラストが見えているわけではない。だからこそ、残り限られた中で最高の結果を残していきたい。

 この日の桧山は、甲子園で行われた指名練習には参加せずに、コンディションを調整した。見据えるのは12日、CSファーストS初戦の広島戦(甲子園)だ。引退会見やセレモニーでも話したように、日本一という「忘れ物」を取りにいくこれからの戦い。簡単に負けるわけにはいかない。

 「ここからが勝負だし、火を消さないようにね。しっかりと調整してチームに貢献できるように。チーム一丸となって、気を引き締めてやっていきたい」

 いつ終わるか分からない難しさがある。どんなラストを描くのか。虎一筋、22年間の集大成。悔いなきものにしたい。野球の神様を信じて、与えられた出番での一打にすべてをかける。

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