ボイヤー149キロ癖球!12日にも昇格へ
「育成試合・阪神3‐2香川オリーブガイナーズ」(5日、鳴尾浜)
阪神の新外国人、ブレイン・ボイヤー投手(31)が5日、鳴尾浜で行われた育成試合・香川オリーブガイナーズ戦で来日初登板を果たした。最速149キロの癖球を武器に、四回の1イニングを無安打無失点。2軍戦登板を経て、早ければ12日の日本ハム戦(札幌)から1軍に合流する可能性が浮上した。
最速149キロの直球が打者の手元で、微妙に変化した。来日初登板のボイヤーが癖球を武器に、1回を無安打無失点。背番号44を背負う期待の新助っ人が、希望を抱かせる投球を披露した。
初マウンドは四回だ。先頭の7番・生田目への初球は外角高めの直球。ボールとなったが、2球目の内角低め直球で三ゴロに打ち取った。続く大川も内角の直球で遊ゴロ。最後の打者・甲斐は、直球2つで追い込むと、カーブを2球続け、三ゴロに。香川の下位打線をわずか8球で料理した。
「打者とゲームで対戦できて楽しかったよ。こういう舞台に戻ってこられて良かった。日本のボールにも慣れてきたし、カーブもしっかりコントロールできたよ。三者凡退に抑えられたし、今日は100点満点だね」
投げるたびに球速は上がっているが、ボイヤーは「スピードは意識していない」と話すが、マスクをかぶった日高は直球のスピード以上に、ボイヤーの癖球に着目した。
「いろんな回転があったね。ツーシーム系とか、落ちる系とか、ひっかけて真っスラしたり。(2日に)シート打撃で受けたときより、まっすぐも速かった。ストライクも取れたし、コントロールも良かったね」
報告を受けた中西投手コーチは7日のソフトバンク戦(雁の巣)、9日の同戦(飯塚)に登板させることを明言。結果次第では12日から始まる札幌遠征から1軍に合流させる可能性を示唆した。