福留離脱も…左足ひねり途中交代

 「阪神14‐3ヤクルト」(3日、甲子園)

 球場がどよめいた。三回の守備。右翼に背番号8がいない。阪神・福留が途中交代。アクシデントか。4万5726人の観衆は騒然となった。

 二回1死一塁。四球を選んだ打席で、左足をひねったとみられる。自ら和田監督に異変を申し出ると、大事を取って三回の守備から伊藤隼と交代した。

 三回の攻撃終了後には一塁ベンチを出て、速足でクラブハウスへ直行。問いかけに対しても「監督に聞いて」とだけ言い残し、詳細を明かすことはなかった。

 指揮官は「気になるところがあるということなんで。打席の中で足をひねったらしい。ただ、あしたは行けるということなので」と話し、4日のヤクルト戦出場に支障はない見通しを示した。

 だが、一夜明けて、患部の状態次第では大事を取って欠場となる可能性があるかもしれない。その場合、打率・170ながら30試合でチームトップの20打点を記録し、守備、走塁でも好プレーを連発している中核を欠くことになれば、大きな痛手となる。

 今季2度目の6番降格となったこの日も途中交代するまでは、存在感を示していた。1‐1の同点で迎えた初回2死一、二塁。石川が3球連続で投げた外角スライダーを捉えた。鋭いゴロは飛びついた二塁・田中浩のグラブの先を抜け中堅へ。「チャンスだったので思い切り行った。いい所に飛んでくれた」。勝ち越し適時打に一塁上で4度も激しく手をたたいた。

 試合前まで対左投手の打率が・105。相性を考慮して4月17日の巨人戦以来、今季2度目の6番に据えた和田監督は「左投手に対して率が悪いので一つ打順を下げたけど、どこでもチャンスが回ってくるからね」。19安打で14点を奪う大勝の中、背番号8が見せた意地に感服した。

 誰もが信頼を寄せる背番号8。大型連勝を狙う上でも離脱だけは避けたい。今はただ、軽傷であることを願うしかない。

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