和田監督の猛虎反撃宣言【2】

 ‐藤浪の魅力とは。

 「魅力というよりも、マイナスを探すのが難しい。すべてに近いものを兼ね備えてプロに入ってきている選手だと思う。一番怖いのは故障。いろんな経験をしている選手だけど、今まで味わったものとは比べものにならないぐらい生活、練習を含めて人に見られているというね。経験したことのないことだから、何が起こるか分からない。周りがサポートしてやらないといけない」

 「そういう中で彼の魅力はひとつ芯が通ってる、自分の考えを持ってる。周りに影響されない選手じゃないかと。小さな枠にはまって欲しくない。球界を代表する選手になってもらいたいし、そういうふうに育てていきたい。それぐらいスケールの大きさを感じさせる選手だよ」

 ‐昨年は巨人に31・5ゲーム差をつけられた。どう埋めて、追い越していくのか。

 「理想としては、どこからでも一発が打てて、相手が怖がってという打線を組みたい。でも、統一球になって、ボールに合わせた野球をやるわけじゃないけど、球場の器も含めて、もう一回守備から入っていく。打てないと代えられるという選手は少なくしたい。何年もレギュラーを張るってのは、ある程度の守備力がないと、なかなか5年、10年とレギュラーは張れない」

 ‐守備を重視する。

 「その中でも外野手っていうのは、広いフィールドの中で守らなきゃいけない。ここ数年、相手はライト前ヒットで一、三塁にできてたものがウチはできない。セカンドからワンヒットでかえれない。向こうにはかえられてしまうということを非常に感じていた。一、三塁にする、セカンドからふたつの塁を取る走力と、それを防げる外野手の守備力。これが甲子園を本拠地にするチームには勝つために必要なことだと思ってる」

 ‐昨季は両方が欠けていた。

 「数年前は、そこらへんで取られる1点、2点はホームランでカバーできてたんだけど。去年1年の反省として、焦りがもがきになって、深みにはまってしまった1年だった。こっちからしたら、絶対に上がってくると信じて待つ姿勢を貫いたことで、ちょっと遅くなったかなと。もうちょっと早く手を打っていれば、展開も変わったかなと。これは終わってみての反省」

 「だから、これを絶対に2年続けちゃいけない。ここは1年で止めて、選手に見合った数字を出させてあげないといけない。今までは打つことが中心の先発メンバーだったけど、甲子園でどうやって点を取って、守っていくかを追求していきたい」(おわり)

2023-11-05
2023-11-04
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