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マートン、暴言連発「能見さんが嫌い」

 3回、見逃し三振に倒れ、バットを投げる阪神・マートン(撮影・山崎 竜)
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 3回、見逃し三振に倒れ、バットを投げる阪神・マートン(撮影・山崎 竜)

 「交流戦、阪神1-6オリックス」(9日、甲子園)

 阪神のマット・マートン外野手(30)が9日、四回の緩慢な守備を問われて逆ギレし、暴言を連発した。「俺は能見さんが嫌いだから、オリックスに点をあげたんだ」。もちろん本心ではなく、打撃不振などが原因の焦燥を抑制できなかったのだろう。ただ、不問とされるには、あまりにショッキングで重すぎる失言だ。

 甲子園クラブハウス前の通路で、その空気が瞬時に凍り付いた。いら立ちからか、手が震え、コップのプロテインがこぼれる。タオルを地面に投げつけ、足で踏みつけてふいた。数秒の気まずい沈黙。そして、マートンの口調がトゲを帯びる。

 「レット ゼム スコア(敵に得点させてやったんだ)」

 いつもは陽気な助っ人から、耳を疑う英語が飛び出した。「前進守備をしていたが、本塁で刺そうという気はあったのか」との質問に対する答えだった。すぐに球団通訳が「冗談です」と取りなした。だが、プッツンした助っ人のいら立ちはなかなか収まらなかった。

 「ニルイ、ドウゾ(塁を2つ進ませてあげた)。アイ ドント ライク ノウミサン。ワカリマスカ?」

 むろん、本心ではない。当然だが、もしも本心だったら大変なことだ。本人はベストを尽くしたと主張するが、首脳陣、ナインをはじめ、観客ほか誰の目にも緩慢にしか映らなかった問題のプレーは、0‐1の四回に起きた。

 2死二塁。3人の外野手は前進守備を敷いた。浅い打球であれば絶対に追加点を阻止する布陣。そこで斎藤の打球が右前に弾む。右翼のマートンは、チャージをかけて本塁突入を防ぐ…と思われたが、現実は違った。

 走者なしのようにゆっくりと打球処理。本塁に向かう二走・大引を刺そうとする送球も、三塁側にそれて生還を許した。さらに、打者走者の二進まで許す体たらく。外野担当の関川守備走塁コーチは「防げた。誰が見ても(ミス)というプレー」と一刀両断した。

 ミスを重ねての大差負け。試合後には、野手全員で約10分間の緊急ミーティングが行われた。山脇守備走塁コーチはマートンに守備の話をしたかを問われると「してる!!」と声を荒らげ、うまくいかぬいら立ちはチーム全体を覆っていた。

 マートンは最後には「自分のミス。ボールに行くのが遅かった。しっかり投げていればアウトだった」と反省の弁を述べたが、覆水盆に返らず。後味の悪さが残った。

 マートンの取材後に、球団広報が発言の真意について「あまりにも当たり前の質問をされ、『能見を嫌い』などと、あり得ないことの例えとして言った」と代弁した。本人は全力でプレーしたつもりでも思い通りにいかないモヤモヤ。指揮官が「打てないとき、守備に影響してしまう傾向がある」と心配するように、マートンの心身両面が気掛かりだ。

(2012年6月10日)

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