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金本大逆転3ラン!豪雨切り裂いた

 7回、金本が右越えに逆転3ランを放ちガッツポーズ(撮影・宮路博志)
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 7回、金本が右越えに逆転3ランを放ちガッツポーズ(撮影・宮路博志)

 「交流戦、阪神3-1オリックス」(8日、甲子園)

 ぬかるんだグラウンドは、まるで田んぼのよう。試合前から雨が降り続く中、1点リードされた七回に阪神・金本知憲外野手(44)が魅せた。1死二、三塁で右翼席中段へ届く豪快な逆転3号3ラン。雨粒でかすむ夜空を白球が切り裂いた、一発大逆転勝利。これが野球の醍醐味や。

 浜風のない甲子園は、いつもより高く、遠く、ボールが飛んだ。響く打球音と同時に、選手がベンチから飛び出してくる。平野が笑顔でベースを踏む。ネクストの新井が強く右拳を上げる。珍しくガッツポーズを見せた虎の4番、金本が決めた。

 激しい雨が降り続いた一戦。何度も好機を生かせず、1点ビハインドで迎えた七回。無死二塁。柴田が右中間二塁打を打ったが、二塁走者・平野の判断が悪く、三塁でストップ。さらに無死二、三塁で鳥谷は投ゴロ凡退。重い空気の中で打席に立った。オリックスは、セットアッパー平野にスイッチ。2ボールからの3球目。149キロ内角の直球に指一本分、短く持ったバットで反応すると打球は右翼席中段まで伸びた。

 「あそこでホームランなんて想像もしてなかった。本当に一番いい結果になって良かったです」

 豪快な一発にも金本は、控えめなコメントを残した。甲子園で今季初本塁打となる3号3ランは、歴代10位の田淵(西武)にあと1本と迫る473本目。平野からは初本塁打で、単独2位となる224人目の投手となった。

 棘(きょく)上筋断裂から復活を誓う今季、右肩の状態は日によって変化する。目安は2つの動作。まずは起床時、寝室で少し離れた場所に置く水を、右手で伸ばして取りに行く。違和感なく取ることができれば“第一関門”をクリア。続いて車に乗って球場に向かう。左折時。右手でハンドルが1周回れば心が躍る。いつしかホーム試合のルーティンとなった。

 「ダメな時は左手を使ってハンドルを切る。きょうはいいな、きょうはダメやなって思うんよ」

 仙台遠征。東北福祉大時代の恩師・伊藤義博監督の墓前で手を合わせると、野球部のグラウンド近くにあるレストランへ寄った。第2の故郷の風と味が金本に力を与えた。「すべてのミスを消してくれる大仕事をしてくれた。これぞ4番!という仕事」と和田監督。今季初めてとなった甲子園球場でのお立ち台では、久々の“新井イジリ”も全開だった。

 「新井さんがインコースにすごく危ない球を投げられて、何とか敵をとってやろうと…全く思いませんでした!」。雨中で最後まで声援を送り続けたファンは金本のバットに魅せられ、インタビューで笑顔になった。チームに欠かせぬ44歳。気温の上昇とともに、状態が上がってきた。反撃の6月。いよいよ鉄人の季節がやってきた。

(2012年6月9日)

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