ミャンマーの総選挙が始まる 民主派は排除、軍の支配継続へ

 【ヤンゴン共同】ミャンマーで28日、総選挙の第1回投票が行われた。2021年2月のクーデターで国軍が全権を掌握して以降、総選挙が実施されるのは初めて。主要な民主派は排除されており、国軍系政党の勝利が確実視されている。軍事政権は形だけの「民政移管」により、支配継続の正当化を図る狙いだ。

 ミャンマーでは国軍と抵抗勢力の内戦が激化しており、投票は治安情勢に応じて地域を分け、計3回実施される。第2回は来年1月11日、第3回は1月25日で、結果は1月末ごろに公表される見通し。

 軍政トップのミンアウンフライン国軍総司令官は28日朝、首都ネピドーで投票した。記者団に「自由で公正な選挙」が確実に実施されていると強調した。

 軍政はクーデターで拘束した民主派指導者アウンサンスーチー氏を解放せず、スーチー氏が率いた国民民主連盟(NLD)を解党処分とした。また、総選挙を妨害しようとしたとして200人以上を拘束した。

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