プーチン氏、領土問題で強硬姿勢 ウクライナ和平で妥協なし
【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は19日、来年2月で丸4年となるウクライナ侵攻を巡り、昨年6月に自らが表明した原則に基づき紛争を解決したいと述べた。原則では、ウクライナ東部・南部4州からのウクライナ軍全面撤収、クリミア半島と4州をロシア領とする国際的承認、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)非加盟などを求めていた。侵攻目的完遂へ決意を示し、ウクライナが受け入れ困難な強硬姿勢を改めて示した。
モスクワで実施された年末恒例の大規模記者会見と国民対話で発言した。トランプ米政権の仲介による和平案の調整が続いているが、プーチン氏は「ウクライナには領土問題を協議する用意があるように見えない」とも発言し、譲歩を迫った。
プーチン氏は、8月に米国でトランプ米大統領と会談した際に、ロシアとしては妥協して、米国の提案に同意したと主張。和平の「ボールは完全にウクライナ指導部や欧州の支援者の側にある」とし、交渉の用意もあると強調した。
プーチン氏は、約4時間半にわたり回答した。





