政府、豪新型軍艦受注へアピール 海自最新鋭「のしろ」派遣

 【シドニー共同】海上自衛隊のもがみ型の最新鋭護衛艦「のしろ」が13日までに、オーストラリア西部パース沖の島の海軍基地に寄港した。オーストラリア海軍の総額1兆円規模とされる新型汎用フリゲート艦の導入計画で、日本はドイツと受注を争っている。今回の訪問は訓練が目的だが、日本政府はもがみ型の性能もアピールした。

 のしろは2月28日から今月3日までオーストラリア北部の戦略的要衝ダーウィンに寄港した。ダーウィン沖でフランス海軍との共同訓練も実施。11日にパース沖の島にあるスターリング海軍基地に到着した。

 関係者によると、海自はのしろの艦内にオーストラリア軍関係者らを招き入れた。もがみ型の船体に凹凸が少なくステルス性能が高いことや、ドイツ艦に比べ少人数で運用できる利点などを説明したとみられる。

 オーストラリア政府は、海洋進出を強める中国をにらんで、第2次大戦以来とされる大規模な軍艦増強を計画。昨年11月、新型艦11隻の共同開発候補を日本とドイツに絞った。年内にも開発相手を決める。29年の納入開始を見込む。

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