日本、米国と核禁会議協議せず オブザーバー参加自粛

 【ワシントン共同】日本政府が3月にニューヨークで開かれる核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加の是非について、トランプ米政権と協議に入っていないことが4日分かった。米政府当局者が明らかにした。米国は条約に反対している。被爆者は参加を強く求めているが、日本政府は「核の傘」を提供する米国に配慮して参加見送りに傾いており、自粛した形だ。

 今年は広島、長崎への原爆投下と戦後80年の節目に当たり、ノーベル平和賞を受賞した被団協が条約を支持し、オブザーバー参加を要請。米国と安全保障面での連携強化を目指す石破首相は2月7日にワシントンで開催するトランプ大統領との会談で議題としない可能性もありそうだ。

 日米は首脳会談の地ならしを進めており、岩屋外相は1月21日にワシントンでルビオ国務長官と会談。岡野国家安全保障局長(当時外務事務次官)も1月13日に南部フロリダ州でウォルツ大統領補佐官(当時下院議員)と会談した。米政府当局者によると、いずれも締約国会議のオブザーバー参加の是非は議題にならなかった。

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