「ロシアは占領諦めず」と知事 ハリコフ州、防衛拠点の増強急ぐ

 【ハリコフ共同】ロシアが連日の攻撃を続けるウクライナ東部ハリコフ州のシネグボフ知事は17日までに「ロシアはハリコフの占領を諦めていない」と強調し、防衛拠点の増強を急いでいると明らかにした。ウクライナ第2の都市、州都ハリコフで共同通信のインタビューに応じた。ロシア軍の電力インフラへの集中攻撃で、州内の20万人以上への電力供給が滞っていると述べた。

 ウクライナのゼレンスキー政権は、ロシアが5月末か6月初旬に大規模攻勢を仕掛ける可能性があると指摘。ハリコフ州が侵攻目標になるとの見方があり、塹壕や戦車止めなどによる防衛拠点の構築が進められている。

 シネグボフ氏によると、州内では最近、1日平均で18~20の人口密集地がミサイルや無人機による攻撃を受けている。「ロシアがハリコフ州方面で新たな攻撃を仕掛けてくる可能性は無視できない」と指摘し、「間断なく防衛拠点の構築を続けている」と語った。同州は22年2月のロシアの侵攻開始後に一部を占領されたが、同年9月のウクライナ軍の反攻で、ほぼ全域の支配を回復した。

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