米国試験断念、新興ロケット企業 再使用型を開発、関税リスク考慮
再使用可能な小型ロケット「ASCA1(アスカワン)」を開発する新興企業「将来宇宙輸送システム」(東京)は23日、高度100メートルほどまで打ち上げた機体を着陸させる試験を米国で実施する計画を断念したと発表した。規制を担当する連邦政府機関が秋に一時閉鎖されたことや、関税政策により機体の持ち込みに追加で費用が発生する恐れがあることから、米国で進めるにはリスクが大きすぎると判断した。
代替の試験は2026年中に日本で実施する。場所は検討中だとした。
米国でのエンジン調達をやめ、日本で開発することも決めた。28年3月までに北海道大樹町の宇宙港「北海道スペースポート」で人工衛星の打ち上げを実現させたい考え。
