AIで相づちや発話の重なり再現 名古屋大が試作

 名古屋大の研究チームは13日までに、相づちや発話の重なりが混ざった人間同士の対話に近いやりとりが可能な日本語の人工知能(AI)システムを試作したと発表した。接客などでの実用化を目指す。東中竜一郎教授(情報学)は「AIが話し方のスキルを身につけ人間と同じように対応するようになれば、より深いコミュニケーションが可能になる」と話す。

 東中教授がこのシステム「J-Moshi」に「最近結構仕事で疲れてるんですけど」と話しかけると、「あっ私もですよ、なんか結構ペースがおかしくなってきてる気がします」などと言葉をかぶせて返答。「そうそうそう」と相づちを打つ場面もあった。会話が進んでいくと、一部かみ合わない応答もあった。

 チームは、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」やオープンデータから集めた日本語の会話の音声データ計約7万時間分を、フランスの研究機関が開発した対話システムに入力し、日本語に適応させた。意味の通じない返答をすることもあり、さらに膨大な音声データが必要としている。

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