市川安保局長、対中国「情報戦」 英仏独の高官と相次ぎ電話会談

 市川恵一国家安全保障局長が、対日批判を展開する中国への対抗に動き出した。中国の王毅外相が英国、フランス、ドイツ3カ国と接触し、台湾有事が存立危機事態になり得るとした高市早苗首相の国会答弁を巡り日本が現状変更を試みていると主張すると、市川氏はこの3カ国の高官と相次ぎ電話会談し反論した。外交の場で日中の「情報戦」が熱を帯びている。

 「首相の国会答弁は日本の従来の台湾に関する立場を変えるものではない」。関係者によると市川氏は10日、ドイツのザウター首相補佐官(外交・安全保障担当)との電話会談で訴えた。1日には英国のパウエル首相補佐官(国家安全保障担当)、2日にはフランスのボンヌ大統領外交補佐官ともそれぞれ電話会談し、同様に説明した。

 英仏独3カ国高官との電話会談を急きょ調整したのは11月下旬以降、王氏が3カ国と協議したためだ。27日にボンヌ氏と電話会談し、28日にはパウエル氏と北京で会談。12月3日にフランスのバロ外相、8日にドイツのワーデフール外相ともそれぞれ北京で会談した。

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