多くの物証残るも姿見えぬ犯人 世田谷一家殺害25年

 世田谷一家殺害事件で公開された、犯人が履いていた靴の3D画像=2018年8月、警視庁本部
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 東京都世田谷区で2000年12月、会社員宮沢みきおさん=当時(44)=一家4人が殺害された事件は30日で発生から25年。現場に多くの物証が残され、犯人の指紋やDNA型が検出されているが、解決に至っていない。警視庁成城署捜査本部は地道な捜査を続けている。

 血の付いた包丁や脱ぎ捨てた衣類、バッグ…。数ある証拠の中で、捜査本部が注目するのが犯人のトレーナーと足跡だ。室内で見つかったトレーナーは、00年8~12月に全国41店で130着が販売された。しかし、購入者が判明したのは12着にとどまっている。

 足跡から靴は韓国製「スラセンジャー」の27・5センチと特定。日本で正規に販売されておらず、当時は今ほどインターネット通販が普及していなかった。捜査1課の鯨井由雅管理官は「他の物に比べ、この二つは流通ルートが絞られ、特定につながりやすい」と期待を込める。

 関連性が判然としない物も解決の糸口になるかもしれない。情報提供は成城署捜査本部、電話03(3482)0110。

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