和倉温泉駅、開業100周年式典 能登半島地震で被災、復興半ば

 昨年元日の能登半島地震で被災したJR七尾線の和倉温泉駅(石川県七尾市)で20日、開業100周年を記念する式典が開かれた。温泉街は、地震の影響で多くの旅館が休業を余儀なくされている。地元観光協会の奥田一博会長は復興に向け「今まで以上に鉄道と温泉で手を取り合って、共に前に進んでいきたい」とあいさつした。

 式典では、金沢発の観光列車「花嫁のれん」の到着に合わせ、地元名物の太鼓を保存会が演奏。利用客にはストラップなどの記念グッズが手渡された。

 和倉温泉旅館協同組合によると、加盟する旅館20軒のうち、営業を再開したのは9軒にとどまる。地震で建物にひびが入ったり、温泉の配管が損傷したりする被害が出たという。周辺の歩道には亀裂が残り、建物の解体や修繕に加え、温泉街近くの和倉港では護岸復旧工事が進められている。

 和倉温泉は、能登半島東側の七尾湾に面した県内有数の観光地。老舗旅館「加賀屋」(休業中)などが立ち並ぶ。駅は1925年12月に和倉駅として開業。80年に和倉温泉駅に改称された。

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