遺族が死亡ひき逃げ時効撤廃要望 埼玉の小4死亡、法務省に嘆願書

 埼玉県熊谷市で2009年、小学4年の小関孝徳さん=当時(10)=が死亡した未解決のひき逃げ事件で、母代里子さんが9日、死亡ひき逃げの時効撤廃を求める嘆願書と約18万7400人分の署名を法務省に提出した。29年に公訴時効が迫る中、代里子さんは取材に「風化させないことが大事だ」と訴えた。

 嘆願書では死亡ひき逃げについて「殺人事件にも匹敵する悪質な犯罪」と指摘。「逃げることを考えない社会をつくることで、より安心安全な交通社会が実現できる」とした。

 ひき逃げ事件は2009年9月に発生。県警は19年、自動車運転過失致死罪の時効成立前に、適用罪名を時効が20年の危険運転致死罪に切り替えた。

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