元児童ら桜の下、大川小に思い 宮城・石巻、2月植樹で見頃に

 東日本大震災の津波で児童と教職員計84人が犠牲になった宮城県石巻市の大川小近くで、当時の在校生らが今年2月に植えた桜がこのほど開花し、見頃を迎えている。桜の木はかつて、校舎を取り囲むように植えられていたが津波で流失した。訪れた卒業生は、在りし日の大川小に思いをはせながら花を見つめた。

 当時の在校生只野哲也さん(25)らが植えた5本の「ジンダイアケボノ」は、9日ごろ開花した。

 只野さんは学校で妹や友人を亡くした。「心が落ちつかない3月の命日を過ぎて桜が咲き、新たな1年が始まったと感じる。この木が、地域の人たちの集うきっかけになってほしい」と話した。

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