サンゴ、7海域で白化し面積減少 環境省、南西諸島沿岸で水温高く

 環境省は16日、南西諸島沿岸のサンゴが広域で白化したことを2024年度の調査で確認したと発表した。うち7海域では、海底をサンゴが覆う面積の割合を示す「被度」も減少した。高い海水温が原因といい、今後サンゴの死滅が進めば「来年度以降さらに被度が低下すると思われる」と指摘した。

 環境省によると、四国沿岸や房総半島などを含む23海域でそれぞれ複数地点を調査。7海域のうち鹿児島県・大隅諸島の屋久島・種子島周辺では白化したサンゴの割合を示す「白化率」の平均は56%、平均被度は前年度比10ポイント減の30%だった。

 沖縄本島の西側では一部を除き白化率は40~90%以上と高く、平均被度は前年度比10ポイント減の40%。宮古島の北にあり、国の名勝と天然記念物に指定されている広大なサンゴ礁「八重干瀬」では、平均被度が前年度比20ポイント減の10%。白化して死滅したサンゴは50~90%だった。

 自然の長期的変化を見る調査の一環で、03年度から民間に委託して実施している。

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