海外で性被害に遭った場合に、政府による支援を拡充するよう訴えるため、中国で被害経験がある女性が16日、外務省を訪れた。同省の「海外安全ホームページ」でサポート態勢を明確化し、被害者向けのマニュアルを公開するよう求める署名約1万筆を提出した。
署名を提出したのは、四国在住で30代の山田ちかさん=仮名。中国・上海の民間企業で働いていた2016年以降、実質的経営者による性被害などに遭ったという。日本総領事館に相談して、職員に現地の警察への同行を求めたが、断られるなどし、十分な支援を得られなかったとしている。