作家の村上龍さん死去、74歳 「限りなく透明に近いブルー」

 芥川賞を受賞したデビュー作「限りなく透明に近いブルー」や「コインロッカー・ベイビーズ」など、鋭敏な感性で時代を捉え、人々の欲望や孤独、日本社会の閉塞感を描いた作家の村上龍(むらかみ・りゅう、本名龍之助=りゅうのすけ)さんが17日、自宅で死去した。74歳。長崎県出身。家族葬を行った。

 武蔵野美術大在学中に書いた小説「限りなく-」が1976年に芥川賞を受賞。麻薬やセックスにまみれて退廃的に暮らす若者を描いた同作は、戦後世代の新しい文学として文壇にセンセーションを巻き起こし、ベストセラーになった。

 実在の幼児遺棄事件に着想を得た「コインロッカー・ベイビーズ」(野間文芸新人賞)、中学生たちが不登校になり日本からの脱出を目指す「希望の国のエクソダス」、北朝鮮のゲリラが福岡に攻め込む「半島を出よ」(毎日出版文化賞、野間文芸賞)など話題作を次々に発表。

 さまざまな職業を紹介する「13歳のハローワーク」も広く読まれた。

 第一線の経済人らにインタビューするテレビ番組「カンブリア宮殿」のホスト役としても知られた。

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