熊本「前震」10年、遺族ら追悼 手合わせ「やるせなさ消えない」
熊本、大分両県で災害関連死を含め計278人が犠牲となった2016年の熊本地震は14日、最初の激震「前震」から10年となった。前震と16日の「本震」で震度7を2回記録し、45人が亡くなった熊本県益城町では、震災記念公園で西村博則町長らが黙とう、献花した。親族を亡くした同町の学童支援員中山美香さん(46)は子どもと手を合わせ「布団の上で安らかに眠ってほしかったというやるせなさは消えない」と語った。
熊本地震では、死者の約8割は避難生活の疲労などを原因とする災害関連死で、車中泊避難による体調悪化も問題となった。災害の教訓継承や、人口減少が著しい被災地の復興がなお課題となっている。
益城町の西村町長は「地震の教訓を伝えることと、地震の前より元気な町をつくることを誓った」と述べた。木村敬熊本県知事は県庁で献花し「10年の歩みをかみしめながら、防災先進県であり続けたいという思いを新たにした」と話した。
地震では最大計約19万6千人が避難した。住宅は全壊が約8600棟、半壊が約3万4700棟だった。
