最大規模の石油備蓄放出、提案か IEAが中東情勢で、G7も協議
【ワシントン、パリ、東京共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)電子版は10日、石油の主要消費国でつくる国際エネルギー機関(IEA)が臨時会合を開き、過去最大規模の石油備蓄の放出を提案したと報じた。米国、イスラエルによるイラン攻撃で中東情勢が緊迫化し、供給懸念による原油価格高騰が続く事態に備える。
加盟国は11日にIEAの提案を採決する見込み。1カ国でも反対すれば、放出が遅れる可能性があるという。カナダ首相府によると、石油備蓄の放出を巡る議論を主導してきた先進7カ国(G7)も11日にオンライン形式で首脳会議を開く。
IEAのビロル事務局長は10日、ホルムズ海峡の封鎖や石油の生産抑制で、市場には「重大かつ増大するリスクが生じている」と危機感を示した。
IEA加盟国は最近ではロシアによるウクライナ侵攻で原油価格が高騰した2022年に協調放出を実施。WSJによると、放出量は1億8200万バレルで、今回の提案はこれを上回るという。
