長射程ミサイル、熊本に搬入 陸自、「専守防衛」転換点に

 熊本市の陸自健軍駐屯地前で、長射程ミサイルの配備に反対する人たち=8日午後8時29分
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 陸上自衛隊は、敵領域の基地などを攻撃する「反撃能力」(敵基地攻撃能力)に位置付ける長射程ミサイルの発射機などを、初めての配備先となる熊本市の健軍駐屯地に9日未明、搬入した。関係者によると、月内に配備を完了する。武力攻撃を受けた場合のみ、必要最小限度の防衛力を行使する「専守防衛」を掲げてきた戦後日本の安全保障政策の転換点となる。

 ミサイルは「12式地対艦誘導弾能力向上型」。約千キロ飛翔可能で九州から大陸沿岸部に届く。政府は、敵が攻撃に着手したと認定すれば、被害を受ける前でも発射するとしている。判断を誤れば、国際法が禁じる先制攻撃となる危険性がある。

 健軍駐屯地正門前には市民ら約100人が集まり「長射程ミサイル熊本配備反対」や「熊本を戦場にしないで」と書かれたプラカードを掲げ抗議した。防衛省から搬入に関する地元への説明はなく、参加者は「不意打ちのような暴挙だ」と訴えた。

 発射機などは7日、開発実験部隊が拠点とする静岡県の富士駐屯地から移動を開始。8日午後9時過ぎ、北九州市の新門司港で陸揚げされた。

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